星空を見上げて

妻の誕生日ワイン

先日，妻の誕生日に，いつものお店「エスポワール」で，ロベール・アルヌーのエシェゾー１９９５年を開けました。ひとまわり小さなＤＲＣ（ドメーヌ・ド・ラ・ロマネコンティ）と評されているロベール・アルヌー。さすがに美味でした。本当に美味しいピノ・ノワールのワインに当たったときの嬉しさは，格別です。こういう機会でもないと，なかなか飲めないワインでした。

鯉のぼり

家族で杖立温泉の鯉のぼり祭りに行ってきました。
なかなか壮観な眺めでした。

ソラーレ１９９９

リストランテミヤモトで，久しぶりに食事をしました。
ワインは，スプマンテのベビーボトルと白のグラスワインの次に，カパンネッレのソラーレ１９９９。
サンジョベーゼ主体の赤ワインで，香り，味ともに見事なトスカーナワインでした。
今，人気が出てきているそうで，今後は入手困難になるかも？
とにかく，幸せな時間でした。
ちなみに，白のグラスワインの方は，イタリアの地のブドウをブレンドしたものとのこと（名前は・・・忘れました）。飲んだときの印象は，ピノグリージョかな？と思ったのですが，違ってました。とにかく，美味しい。いつでしたか，赤のグラスワインをいただいたこともありますが，このお店は，ボトルワインのストックも見事ですが，グラスワインが非凡です。

ノーモア・ミナマタ訴訟第１４陣追加提訴

本日（４／１５），ノーモア・ミナマタ国家賠償等訴訟の第１４陣原告５７名が追加提訴しました。これにより，現在熊本地裁で裁判を闘っている不知火患者会の原告は，合計１７０７名になりました。今回の追加提訴は，与党が国会に提出した水俣病被害者救済のためと偽った加害者救済のための特別措置法案に対する被害者による断固たる拒否回答と言えます。与党は，この追加提訴の重みを理解できるのであれば，法案を撤回すべきです。また，民主党が独自の被害者救済法案を提出して与党と協議をする構えですが，与党法案をベースにした幕引きでは，水俣病問題は決して解決しないことを肝に銘じ，安易な妥協は絶対にしないでいただきたいものです。

個人的趣味によるワイン会

久～しぶりに，ワイン会なるものに参加しました。事務所開設からデザインやホームページ制作などでお世話になっている方が主催で，子ども連れＯＫとのことでしたから，家族３人でお邪魔しました。シニアソムリエ米野真理子さんがワインをチョイス（写真）。米野さんのツボを心得たお話をうかがいながら，ワインを堪能しました。また，参加者はみなさん楽しい方ばかりで，最後は宴会状態の楽しい会でした。

印象的だったワインは，ドイツの赤ワインでした。ドイツと言えば，リースリングという白ブドウを使った白ワイン。確かに赤ワインもあるという知識はありましたが，実際に飲む機会があるとは思っていませんでした。ピノ・ノワールという黒ブドウを使ったヴィッラ・ウルフ・ヴォルフ・ピノ・ノワール２００６（写真の右から３番目）。色は薄く，いかにも北の地方の赤ワインでした。もともと私はピノ・ノワールを使ったワインが大好きですが，これはなかなか美味しいワインでした。

それ以外のワインもすばらしく，早く第２回例会が開かれないものかと，今から待ち遠しく思っているところです。

与党水俣病救済法案の前提条件の誤り

昨日の公明新聞に，与党法案について，「分社化も地域指定解除も、被害者の救済がすべて終了し、水俣病問題の最終的解決が図られることを大前提としている」。だから，水俣病問題の幕引きをはかるという批判は的外れであると主張しています。

一見すると，もっともなように思えます。すべての被害者が救済されるなら良い話ではないか？

しかし，この｢大前提」こそがくせ者です。

被害者の救済が「すべて終了した」とは，誰が，どのようにして判断するのでしょうか？

「すべての被害者」が救済された状態というのは，誰が被害者であるのかが判明していることが前提のはずです。そうでなければ，常に潜在被害者が存在し得ることを考慮しなければなりません。平成７年の政治解決で，すべて被害者救済が終了したと誰しも思っていたのに，現時点で救済を求める人たちが数千名に上り，裁判をしている人だけでも，１５００名を超えているという現実を直視すべきなのです。潜在被害者を含めたすべての被害者を把握するためには，少なくとも，不知火海沿岸の全住民の健康調査を実施することが不可欠です。ところが，与党法案は，このような健康調査は実施しないことが前提なのです。

また，被害者であるかどうかの判定基準についても，現在までの水俣病に関する医学的な成果を踏まえたものではないし，ましてや平成１６年の最高裁判決が支持した大阪高裁判決基準をも無視し，限定的な捉え方でしかありません。しかも与党案は，公的診断にこだわり，水俣病患者をもっとも多く診てきた民間医療機関の診断書を受け入れようとしていません。これでは，多くの被害者が切り捨てられるだけです。

つまり，与党の言う「すべての被害者」とは，｢現時点で救済を求めて手を挙げている人たちの中から，行政が被害者と認めたすべての人」という意味なのです。加害者である国・県が，被害者が誰かを決めるということです。そして，公的診断と狭い判断基準で，加害企業のチッソの株売却益でまかなえる限度に対象者を絞ろうという魂胆が見え見えなのです。

このような，加害者側にとって都合の良い｢すべての被害者救済」という｢大前提」があるからこそ，幕引き法案にすぎないと批判されなければならないのです。このような法案は，決して可決成立させてはなりません。

水俣病与党ＰＴ法案に追加された前文の意味

与党水俣病問題プロジェクトチームが検討中の水俣病問題を最終解決する法律案に，この法律が水俣病被害者救済のためのものである旨の前文を付加することになったそうです。

法律としては何の効力もない前文に，なぜこのような説明を追加しようというのでしょうか？それは，法律の本文だけを見れば，その内容が水俣病被害者救済を目的としていない，それどころか，加害者を救済して臭いものに蓋をする幕引き法案であることが読み取れてしまうからでしょう。つまり，与党ＰＴ自身が，この法案が被害者救済のためのものではないことを事実上自認しているのです。その上で，ごまかしのテクニックとして，きれい事を書いた前文という煙幕を張ったというわけです。このようなまやかし法案は，何としても葬り去るよう，皆様のご理解・ご支援をお願いします。

与党水俣病問題ＰＴ特別措置法案に断固反対する

昨日（３／６），与党水俣病問題プロジェクトチームは、「水俣病被害者の救済及び水俣病問題の最終解決に関する特別措置法案」を正式に決定した。この法案は，「水俣病被害者の救済」と題しながら，その実質的な中身は，加害者であるチッソを救済する法案となっています。ノーモアミナマタ国賠訴訟を闘っている原告団・弁護団・患者会は，この法案に断固反対する緊急声明を発表しました。事務所のホームページに声明全文を掲載しましたので，一読いただければ幸いです。このような，歴史的汚点となる法案を国会で可決させてはいけないと強く思います。

水俣病の与党ＰＴ「被害者救済法」はまやかし

水俣病問題与党プロジェクトチーム（ＰＴ）の園田博之座長が，水俣病被害者救済法にチッソの分社化を盛り込む（法案は一本である）意向を明らかにしたらしい。もしも法案を別にしてしまうと，チッソの分社化（「分社化」と言えば聞こえは良いが，実際は，加害企業を消滅させて，加害企業の中にあった利益部門の加害責任免除という，被害者側から見ればひどい話）が認められない可能性があるからでしょう。

本来，被害者救済と加害企業の将来という性質の異なる事項を規定する法律であるなら，別々に定めるのがスジ。それにもかかわらず，一本化してごり押ししようということのようです。

これは要するに，この法案の被害者救済はチッソの分社化を実現するための隠れ蓑であり，ＰＴが目指すものが被害者救済ではなく，加害者救済であることを明らかにしたものと評せざるを得ないと思います。

こんなまやかしに惑わされず，断固闘い抜くことにより，正当な解決を勝ち取る道が見えてくることでしょう。大阪でも裁判が起こされ，熊本では，追加提訴が予定されています。今後の動きに注目してください！

熊本県水俣病認定審査会の矛盾

熊本県水俣病認定審査会が１年７ヶ月ぶりに再開され，認定申請者５０名の審査をしたとのこと。

審査の結果は発表されていませんが，おそらく全員棄却であろうと思われます。

審査会の会長岡嶋透氏は，認定審査会と与党ＰＴの新救済策とはセットであるとの認識を示しています。そのことの意味は，水俣病と認定する基準は，これまで何度も裁判所（司法）で批判されてきた厳しい基準（昭和５２年判断条件）のまま，患者を切り捨て続けることを宣言したものです。「セット」と言うのであれば，この二つはどちらも水俣病患者救済策ということになります。それならどうして，救済を求める人たちのことを正面から「水俣病患者である」と認めないのでしょうか？それは，認めてしまえば，チッソが支払う補償金が高額になるからに他なりません。チッソ救済のために，患者を切り捨て続けているのが認定審査会なのです。この加害者救済の姿勢は断固糾弾されるべきだと思います。