水俣病問題与党プロジェクトチーム(PT)の園田博之座長が,水俣病被害者救済法にチッソの分社化を盛り込む(法案は一本である)意向を明らかにしたらしい。もしも法案を別にしてしまうと,チッソの分社化(「分社化」と言えば聞こえは良いが,実際は,加害企業を消滅させて,加害企業の中にあった利益部門の加害責任免除という,被害者側から見ればひどい話)が認められない可能性があるからでしょう。
本来,被害者救済と加害企業の将来という性質の異なる事項を規定する法律であるなら,別々に定めるのがスジ。それにもかかわらず,一本化してごり押ししようということのようです。
これは要するに,この法案の被害者救済はチッソの分社化を実現するための隠れ蓑であり,PTが目指すものが被害者救済ではなく,加害者救済であることを明らかにしたものと評せざるを得ないと思います。
こんなまやかしに惑わされず,断固闘い抜くことにより,正当な解決を勝ち取る道が見えてくることでしょう。大阪でも裁判が起こされ,熊本では,追加提訴が予定されています。今後の動きに注目してください!
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