国連環境計画(UNEP)が、工業製品から水銀を段階的に削減・終息させる具体策をまとめて日本などに提案したという報道がありました。その報道の中で、私の目を引いたのは、国連が水銀を警戒している理由という部分でした。
それは要するに・・・
① 微量でも神経組織を損傷し、子どもの記憶など学習機能・発達障害を起こすことがある。
② 成人にも心臓、神経、肝臓に悪影響を及ぼす。
これはまさに、ノーモア・ミナマタ訴訟の中で、国が認めようとしない微量汚染問題です。微量の水銀汚染でも、水俣病を発症させるおそれがあること、それも、神経系だけでなく、心臓や肝臓といった内臓等全身をも蝕むおそれがあることは、ずっと以前から、水俣病患者救済に尽力された医師らから指摘されていました。しかし国は、これを決して認めようとしません。水俣病問題を、何とかして矮小化したいのでしょう。
わが国の環境行政のお寒い現実です。
私は、未来を担う子どもたちのために、何としてもこの国の環境行政のあり方を転換させたいと思っています。
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