本日,ノーモアミナマタ国家賠償等訴訟の第16陣65名が追加提訴しました。これにより,現在の原告数は1811名に達しました。
この提訴は,与党提案による水俣病被害者救済法案に対する断固たる拒否回答と言えます。
水俣病被害者が,被害者を救済すると言う与党法案に,なぜ反対しているのでしょうか?
それは,被害者を救済すると名目では言いながら,法案の中身は,加害者であるチッソを救済する法案だからです。与党法案では,チッソを事業会社と補償会社に分社化し,利益を上げる事業会社を被害者救済から切り離し,事業会社の株式を売却した後は,補償会社を清算して水俣病問題を終わらせようとしているのです。その結果,被害者救済の原資は,事業会社の株式売却益に限定され,しかも清算後は加害企業が存在しなくなるため,訴えようもなくなるというものです。これでは,被害者切り捨て以外の何者でもありません。また,この救済を受けるには,裁判をしないことが条件でもあります。
このような法案に対し,提訴するということによって,明確な拒否回答をしたのです。
全ての水俣病被害者が適切に救済されるようになるまで,断固闘います。
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