与党水俣病問題プロジェクトチームが,水俣病問題の不当な幕引きをはかっています。
① 最高裁判所が示した被害者補償基準(400~800万円)を無視した低額(150万円)補償
しかも,
② これまで報道された内容からして,3人に2人は救済を拒否する患者切り捨て
さらに,
③ 汚染地域の住民の健康調査をしたこともないのに,患者発生がないことが前提になるはずの,公害健康被害補償法に基づく水俣病発生地域の指定解除を断行し,患者認定制度自体を終了させて,門戸を閉ざす
そこまでして患者を切り捨てておきながら,
④ 加害企業チッソは,患者補償会社と利益を上げる会社とに分離し,患者補償会社の方は清算して消滅させ,利益を上げる会社は患者補償の負担をなくして生きながらえる分社化を認める
というのです。
与党PTがまとめたものは,水俣病被害者救済策と言いつつ,その実は,「患者切り捨て」「チッソ救済」策なのです。この基本的な発想は,水俣病を発生させた当時と同じで,人命や人の健康よりも経済を優先しようとするものです。このようなことがまかり通れば,次は他の公害事件で指定された公害発生地域の指定も解除されることになるでしょう。そして公害大国に逆戻りです。全ての公害被害者と手を取り合い,この暴挙を絶対に阻止しなければなりません。国民の皆様のご理解・ご支援をお願いします。
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