熊本県水俣病認定審査会が1年7ヶ月ぶりに再開され,認定申請者50名の審査をしたとのこと。
審査の結果は発表されていませんが,おそらく全員棄却であろうと思われます。
審査会の会長岡嶋透氏は,認定審査会と与党PTの新救済策とはセットであるとの認識を示しています。そのことの意味は,水俣病と認定する基準は,これまで何度も裁判所(司法)で批判されてきた厳しい基準(昭和52年判断条件)のまま,患者を切り捨て続けることを宣言したものです。「セット」と言うのであれば,この二つはどちらも水俣病患者救済策ということになります。それならどうして,救済を求める人たちのことを正面から「水俣病患者である」と認めないのでしょうか?それは,認めてしまえば,チッソが支払う補償金が高額になるからに他なりません。チッソ救済のために,患者を切り捨て続けているのが認定審査会なのです。この加害者救済の姿勢は断固糾弾されるべきだと思います。
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