10月31日,水俣を訪れていた田島一成環境副大臣が,水俣病不知火患者会大石利生会長から,国が裁判上の協議のテーブルに着くよう要請をしたのに対し,この要請を「誠実に受け止め」て,「可能であるならば、和解による解決を図りたい」「和解協議が成立する条件などについて事前協議を開始する」との回答をしました。これは,ノーモア・ミナマタ国賠等訴訟を提訴した2005年当時の小池百合子環境大臣が,和解はしないと発言した方針を,和解に向けて協議をするという方針に変更したことを意味します。まさに,歴史的な発言だと思います。
もちろん,これから協議を始めるというだけですから,和解できるかどうかについては,まさに今後の国の態度次第と言うことになります。国が,加害者としての責任に基づき,本当に被害者をきちんと救済したいという姿勢で協議に臨まれることを期待したいと思います。
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